夢のSydneyでシドニー

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集中講義に参加:

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集中講義に参加:

先週の月曜から金曜まで集中講義に参加させてもらった。掘削(Cuttings)と発破(Blasting)に関する講義である。こちらの講義のスタイルを知りたかったし,分野的にも興味があった。担当者のPaulにお願いしてみた。講義の3日ほど前に,「空きがでたからいいよ」といわれた。月曜と火曜日の午前中はPaulによるCuttingsの講義だった。最初の時間はガイダンスであり,講義の内容と成績の評価方法,課題(Assignment)の話だった。次に,コンティニュアスマイナーなどに使われているピッキングの授業があった。せん断破壊による切削には西松先生の式がでてきた。日本人の提案した理論が使われていると知って何となく嬉しなった。二日目は,ディスクカッターによる切削の話だった。Cuttingsの体系的な講義は大学3年生のときに木下先生に習って以来であり,非常に勉強になった。一通り授業が終わると演習問題がでた。二日目の午後からはBlastingの授業が始まった。Peterという発破の専門家が講師である。爆薬の成分から爆発時の化学反応などの話から始まった。次は,応力波の伝播とそれによる亀裂の発生・進展の話であった。基礎的な話が終わると実用的な話に移った。露天掘り鉱山における発破の設計,起爆薬や伝爆薬などを含めた雷管の話もあった。オーストラリアでもベンチ発破にはANFOがメインであること,電気雷管はあまり使われないことがわかった。驚いたのは,ベンチ発破を同時に4列くらいやることである。私は日本のベンチ発破では特殊なもの以外は1列のものしか見たことがない。発破する順番などにはいくつかのパターンがあり,非常に興味深く聞くことができた。こちらでは日本でいう最少抵抗線がBurdenという言葉で表現されていた。両者が全く同じ意味かはわからない。基本的にはPowder factorとベンチの幾何学で設計するようである。破砕性や地盤振動,飛び石の制御の話もあった。最終日の金曜日には坑内の発破の話があった。Burn cutなど,日本でもよく聞く話だった。
印象に残ったことの一つは,こちらの講義はかなり実用的であることである。日本の講義でよくある基礎式の誘導のような話はなく,基礎式を前提として話が始まる。そして,それをベースとしたいろいろなEffectの話が続き,最終的には実用的な設計の話で終わる。
二つ目は,課題が総合的であり,かつ,かなりレベルが高いことである。例えばCuttingsに関する課題は所定の岩盤を切削するのに最適な切削方法とマシーンの選定である。これには,切削角の計算からカッターの摩耗による切削能力の低減,マシーンに要求される性能(トルクなど)や消費電力量の計算まで行わなければならない。
3つ目は,成績評価が厳格であることである。締め切り時間を1分でもすぎたら,減点となるらしい。また,教科書や文献をうつしていないかなど,専門の部局がソフトウエアを使ってチェックするらしい。同じような表現・内容が何パーセントくらいあるかなどが調べられ,それにより減点やときには落第となる。これに関しては最初のガイダンスで繰り返し説明があった。非常に徹底しており,学生も納得しているようである。以前,同じ部屋のJames とDemonがAdvanced Rock Mechanicsの課題をやっていた。私の専門なので,「もしわからないことがあれば教えるよ」といったことがある。しかし,彼らは私に聞いてくることはなかった。もちろん私の英語力を知っていてあえてきかなかったのかもしれないが,自分で考えることが重要であるということを認識しているようである。これは,日本の学生にも見習ってほしいことである。もちろん,私も見習わなければならないことがある。授業の実用性である。ついつい理論的な話に時間を費やしてしまうが,エンジニアにとってはオーストラリアのような実用的な話の方が役に立つと感じた。
などと偉そうに書いてみたが,講義の方は半分しか理解できていないかもしれない。
 さて,昨日は上の娘の誕生日だった。ケーキを買ってきて食べてみた。死ぬほど甘くて少なくとも私は夕食を食べる気になれなかった。
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